外壁塗装 30坪の費用相場【2026年】塗料別・劣化別の目安と見積り例3パターン
結論: 30坪の外壁塗装は63〜103万円(シリコン・標準的な劣化)、契約額の平均は127万円
30坪の戸建て(延床面積 約99㎡)の外壁塗装は、内訳を積み上げるとシリコン塗料・標準的な劣化・外壁のみで63〜103万円です。公開施工データの坪数別の目安は90〜110万円、実際に契約された金額の平均は127万円です。
| 見方 | 30坪の金額 |
|---|---|
| 内訳の積み上げ(シリコン・標準劣化・外壁のみ) | 63〜103万円 |
| 公開施工データの坪数別目安 | 90〜110万円 |
| 契約額の平均(外壁のみ) | 127万円(100〜149万円に約6割) |
| 契約額の平均(屋根+外壁) | 142.5万円 |
3つの数字に差があるのは、「計算上の目安」には入らない下地補修の広がりや付帯部の範囲、地域差が実際の見積りには入るからです。受け取った見積りがこの帯のどこにあるかを見て、外れている行を確認するのがこのページの使い方です。
30坪の家の「面積」を先に押さえる
見積書の金額は面積 × 単価で決まるので、面積が正しいかを最初に見ます。
| 項目 | 30坪の目安 | 見積書での確認 |
|---|---|---|
| 延床面積 | 約99㎡(30坪 × 3.3㎡) | 登記簿・図面の数字と一致するか |
| 外壁の塗装面積 | 110〜140㎡(延床の1.1〜1.4倍) | 窓・玄関を除いた実測値か |
| 屋根の塗装面積 | 約67㎡(2階建ての場合) | 屋根の形(切妻・寄棟)と勾配で変わる |
| 足場の架面積 | 約240㎡ | 外壁の外周 × 高さ。飛散防止ネット込みか |
外壁の塗装面積が160㎡や180㎡と書かれていたら、総二階でない・凹凸が多い・3階建てなど理由があるはずです。理由の説明がない場合は、面積を多く見積もることで塗料代と足場代を膨らませている可能性があります。
塗料グレード別の総額(30坪・外壁のみ・標準的な劣化)
| 塗料 | ㎡単価(施工データの中央値) | 耐用年数 | 塗装費 | 総額の目安 |
|---|---|---|---|---|
| シリコン | 2,630円 | 15年 | 34〜45万円 | 63〜103万円 |
| ラジカル制御形 | 2,800円 | 15年 | 36〜49万円 | 65〜108万円 |
| フッ素 | 3,529円 | 20年 | 45〜62万円 | 75〜122万円 |
| 無機 | 3,907円 | 20〜25年 | 50〜68万円 | 80〜129万円 |
塗装費は「塗装面積 約129㎡ × ㎡単価(中央値〜+35%)」、総額は足場・下地補修・付帯部・諸経費(小計の5〜10%)を足した値です。
シリコンと無機の差は「2回目の塗装」で埋まる
30坪でシリコンと無機の差は17〜26万円です。無機の耐用年数はシリコンの1.5倍前後なので、30年住むならシリコンは2回、無機は1回の塗装で済む計算になり、足場代13〜19万円と塗装費を1回分節約できます。 逆に10年以内に売却・建て替えの予定があるなら、無機の初期費用は回収できません。
劣化の状態で下地補修が変わる(30坪・シリコン・外壁のみ)
| 外壁の状態 | 下地補修の目安 | 総額の目安 |
|---|---|---|
| ひび割れ・シーリングの傷みが少ない(築10年前後・初回) | 5〜10万円 | 58〜92万円 |
| 細かいひび・シーリングの切れ・チョーキング(築15年前後) | 10〜20万円 | 63〜103万円 |
| 大きなひび・剥がれ・サイディングの反り(築20年超) | 20〜40万円 | 74〜125万円 |
下地補修は塗料や足場と違って業者間で差が出やすい行です。「補修一式」ではなく、シーリングは打ち替え(撤去して新しく充填)か増し打ちか、ひび割れは何箇所をどう補修するかを見積書に書いてもらってください。
屋根塗装を同時にした場合(30坪)
| 工事 | 30坪の目安 |
|---|---|
| 屋根塗装のみ(足場込み) | 39〜58万円(中央値47万円) |
| 外壁塗装に屋根塗装を追加する分(足場共用) | +26〜38万円 |
| 屋根+外壁 同時(シリコン・標準劣化) | 90〜145万円 |
| 屋根+外壁 同時の公開データ | 106〜159万円(中央値129万円) |
| 屋根+外壁 同時の契約額の平均 | 142.5万円 |
屋根と外壁を別々の年に塗ると、足場代13〜20万円を2回払います。屋根も塗り替え時期なら同時にするのが合理的です。ただし、スレート屋根の割れが多い・下地の野地板が傷んでいる場合は塗装では直らず、カバー工法(30坪で60〜150万円)や葺き替えの見積りになります。屋根の判断は屋根塗装・屋根修理の費用相場で整理しています。
見積り例3パターン(30坪)
実際の見積りは家ごとに違うので、条件の違いが金額にどう出るかを3つの例で示します。金額は上の係数で計算した目安です。
例A: 築12年・初回の塗り替え・外壁のみ・シリコン
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| 外壁塗装(シリコン・3回塗り・約129㎡) | 34〜45万円 |
| 足場(約238㎡) | 13〜19万円 |
| 下地補修・高圧洗浄・シーリング(軽度) | 5〜10万円 |
| 付帯部(雨樋・破風・軒天) | 3〜10万円 |
| 諸経費(小計の5〜10%) | 3〜8万円 |
| 合計 | 58〜92万円 |
チョーキングが出始めた段階で塗るケースです。下地補修が軽く済むので、目安の下限に近い見積りが出ます。
例B: 築18年・シーリングの切れあり・屋根も同時・ラジカル
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| 外壁塗装(ラジカル・約129㎡) | 36〜49万円 |
| 足場(約238㎡) | 13〜19万円 |
| 下地補修・シーリング打ち替え(標準) | 10〜20万円 |
| 付帯部 | 3〜10万円 |
| 屋根塗装(同時施工・足場共用) | 26〜38万円 |
| 諸経費 | 4〜14万円 |
| 合計 | 92〜150万円 |
契約額の平均(屋根+外壁 142.5万円)に近い、最も多いパターンです。屋根を後回しにすると、屋根単独で39〜58万円かかり、合計では10万円以上多く払います。
例C: 築25年・一度も塗っていない・ひび割れ多数・屋根も同時・フッ素
| 内訳 | 金額 |
|---|---|
| 外壁塗装(フッ素・約129㎡) | 45〜62万円 |
| 足場(約238㎡) | 13〜19万円 |
| 下地補修(大きなひび・剥がれ・シーリング全面打ち替え) | 20〜40万円 |
| 付帯部 | 3〜10万円 |
| 屋根塗装(同時施工) | 26〜38万円 |
| 諸経費 | 5〜17万円 |
| 合計 | 112〜186万円 |
150万円を超える見積りが出るのはこのパターンです。高いのは塗料ではなく下地補修で、放置期間が長いほどこの行が増えます。ここまで来ると、屋根は塗装ではなくカバー工法を勧められることもあります。
30坪で見積りが相場より高くなるケース
- 3階建て — 足場が高くなり、架面積と手間が増える。1〜2割上振れ
- 凹凸・ベランダ・出窓が多い — 塗装面積が延床の1.4倍近くになる
- 隣家との距離が狭い・道路が狭い — 足場の組み方が制限され、資材の運搬に手間がかかる
- サイディングの反り・浮き — 塗装前にビス打ちや部分交換が必要
- ハウスメーカーの定期メンテナンス — 保証維持のため、相場より高い見積りになりやすい
- 訪問販売 — 「今日契約すれば」の値引き前の金額が相場より高く設定されていることがある。国民生活センターには訪問販売によるリフォーム工事の相談が2025年度に5,544件寄せられています
30坪で費用を抑える現実的な方法
- 屋根と同時に塗る — 足場代13〜20万円が1回で済む
- 同じ条件で2〜3社の見積りを並べる — 塗料の製品名・塗り回数・面積をそろえる。差は下地補修と諸経費に出る
- 塗料は「1年あたりの費用」で選ぶ — 長く住むなら無機・フッ素が総額で安くなることがある
- 助成金を調べる — 遮熱塗料や地元業者の利用を条件に数万〜20万円程度を補助する自治体がある。着工前申請が原則。外壁塗装で助成金・補助金は使える?
- サインが出たら1〜2年以内に塗る — 下地補修が軽いうちに塗ると、例Aの金額で済む
30坪の見積書チェックリスト
- 外壁の塗装面積は110〜140㎡の範囲か(外れていれば理由の説明があるか)
- 塗料はメーカー名と製品名まで書かれているか
- 塗り回数は3回(下塗り・中塗り・上塗り)か。下塗り材の名前があるか
- 足場は面積 × 単価で書かれているか(約240㎡ × 550〜800円)
- シーリングは「打ち替え」か「増し打ち」か
- 付帯部(雨樋・破風・軒天・雨戸)はどこまで含まれるか
- 保証の年数と対象(剥がれ・膨れ)、保証書の発行者
- 諸経費は小計の5〜10%程度か。「現場管理費」「安全対策費」が重複していないか
このリストを満たす見積りを2〜3社から取れば、金額の差がどの行から来ているかが分かります。自分で業者を探す時間がなければ、加盟店を審査している一括見積りサイトで同時に依頼するのが現実的です。
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よくある質問
30坪の外壁塗装はいくらが妥当ですか?
外壁のみ・シリコン塗料・標準的な劣化なら63〜103万円、公開施工データの目安では90〜110万円です。実際の契約額の平均は127万円(ソーラーパートナーズ実態調査)なので、100〜130万円の見積りは一般的な範囲です。150万円を超える場合は、屋根が含まれるか、高耐久塗料か、下地補修が広いかを確認してください。
30坪で外壁塗装の面積はどれくらいですか?
延床面積 約99㎡に対して、外壁の塗装面積は110〜140㎡(延床の1.1〜1.4倍)が一般的です。見積書の面積がこの範囲を大きく外れていたら、算出方法を業者に聞いてください。
30坪で足場代はいくらですか?
足場の架面積は約240㎡で、550〜800円/㎡で計算すると13〜20万円(中央値15万円)です。外壁と屋根を同時に塗れば、この足場代が1回分で済みます。
30坪で屋根も一緒に塗るといくら増えますか?
屋根塗装の追加分は約26〜38万円(足場は外壁と共用)で、屋根+外壁の同時施工は公開データで106〜159万円(中央値129万円)、契約額の平均は142.5万円です。屋根を別の年に塗ると足場代13〜20万円を2回払うことになります。
築25年で一度も塗っていません。高くなりますか?
ひび割れ・シーリングの切れ・塗膜の剥がれが進んでいれば、下地補修が20〜40万円に膨らむことがあります。30坪・シリコンで74〜125万円、屋根も同時なら100万円台後半の見積りも出ます。放置期間が長いほど下地補修の比率が上がるので、剥がれや雨漏りが出る前に塗るのが総額を抑える方法です。
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出典・参考
- ヌリカエ「外壁塗装の相場はいくら?20坪・30坪・40坪など坪数別の費用相場」(施工データ 3,111〜10,247件)(www.nuri-kae.jp/column/construction-cost/152/)
- ヌリカエ「30坪の屋根塗装費用相場」(見積り明細 414件・屋根面積 約67㎡・足場架面積 約240㎡)(www.nuri-kae.jp/column/construction-cost/12368/)
- ソーラーパートナーズ「外壁・屋根塗装の費用相場に関する実態調査結果」(2025年3月〜2026年2月・774件)(prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000046700.html)
- 国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」